今回は飛行機と宿は、特典航空券とBOOKING.COM(イスタンブールを除く)のパターンだが、移動手段をレンタカーとするのは流石に心配だったし、移動距離も長いので、時間と費用の効率化も考えて主にバスで移動(夜行バス2回含む)することとした。また、2人で約1週間のトルコ旅行の後、私だけギリシャからエストニアまでバックパッカーとなって旅を続ける予定だったので、私は最初から40Lのバックパック1個での旅行となった。
1日目:日本~トルコ
今回も長距離の欧州行フライトは燃料サーチャージ格安のSASを確保できた。かつ、ノルウェー旅行の時のような中国経由でなく、東京発コペンハーゲン行。ただ、特典航空券でフライト確保したときは、SASはスターアライアンスだったのだが、搭乗したときにはスカイチームに変わっており、またそれを当日まで気付いていなかったので不便もあった。例えばコペンハーゲンでの乗継時のラウンジ。スターアライアンス時代は、SASラウンジに入れたが、今回は入れず。またコペンハーゲンには他のスターアライアンスラウンジもなく、深夜発のターキッシュエアラインイスタンブール行の搭乗までに疲れてしまった。また、イスタンブールからカッパドキアに近いNevsehirの空港までは特典航空券は取れなかったので、別途ターキッシュエアラインのホームページで航空券を購入した。
今回、戦争の影響でロシア上空を飛行できず、日本発欧州行のSASのフライトはアラスカ~北極~グリーンランドの上空を飛行。グリーンランド上空では天気も良く、初めてグリーンランドを見ることができた。下写真はその時のもので、グリーンランド北部である。白一色の大地が美しい。

また、Nevsehir空港着陸時には、理由はわからないがはじめてのゴーアラウンドを体験。何の説明もなかったが、その後空港周りを一周して、何事も無かったかのように無事着陸した。

2日目:Cappadocia
下写真はNevsehir空港に早朝到着時のもの。天気は抜群である。

ここからギョレメの宿までは、ゲットユアガイドで予約していた小型バンで数組の旅行者と移動。我々の宿は所謂「洞窟ホテル」と呼ばれる類のもので、岩山をくり抜いてつくられている。

下写真は宿のトップテラスから。天気が良く気持ちがいい。

下は部屋の写真。まさにくり抜いた洞窟である。

宿に到着したのは、朝の9時頃だったか。少し待ったが、部屋の準備も終わり、部屋に入れてもらうことができた。本日の予定は、公共のバスを乗り継いで、デリンクユかカイマクルの地下都市に行くことと、その帰りにウチヒサール城に行くこと。早速バスの時間を確認し、地下都市に向かった。バスの乗継場所で、すぐに来たバスがたまたまカイマクルまでしか行かないバスだったので、カイマクル地下都市に行くことにした。カイマクル地下都市の入口はバス停から歩いて5分程度。入口はしっかりした建物の内部にあり、わかりやすい(下写真)。

内部は一応見学順路のようなものがあり、その通りに進めば迷うことはない。通路は狭いが、その通路が網の目のように広がっておりどこまで続くのかわからない。また上下にも広く、階段で何段も下ったり登ったり。ところどころで順路を外れてどうなっているか見に行くが、行き止まりでもないので、途中で引き返すことが多かった。

但し、順路に沿って歩けば下写真のように階段もしっかりと設置されている。

食糧庫や居室、様々な機能をもった部屋の掲示による説明があったが、(これを書いている今は)もう半年以上経つので多くは忘れてしまった。見学の後はまたバスを乗り継いで、次はギョレメの近くのウチヒサール城近くで下車した。バス停から徒歩10分程度だったか。緩やかな登り路を歩くと、下写真のウチヒサール城に到着。城とはいっても、岩山をくり抜いて通路や階段やいくつかの部屋があるだけ。日本やドイツの城とはかなり趣が異なる。しかし、頂上まで登って見ると辺り一面を見渡すことができた。

見学後は再び10分ほど歩きバス停へ。今度は若干の下りなので、登りよりは近く感じた。バス停に付くとすぐ近くにバスが停まっていたが、バス停には10人程度人が待っている。聞いてみると、停まっているバスは故障して動かず、代わりのバスを待っているとのこと。私たちも15分程度だったか、バスを待ち、無事、宿のあるギョレメに戻ることができた。
トルコ初日の夕食は、予約していたレストランで、トルコ名物?の壺焼きケバブを頂いた。

下は宿のテラスからの夜景。写真は少しピンボケであるが、ここでも十分夜景が奇麗だったので、トップテラスに行くのを忘れていた。残念。

明日は、最後の最後まで迷って、日本出発直前に予約した気球である。早朝出発なのと、時差疲れもあったので早めに寝た。
3日目:Cappadocia
今日も天気は良さそうである。まだ暗いうちに迎えの車が宿まで来て、気球フライト場所まで移動。フライト場所ではいくつもの気球が飛び立つ準備を始めていた。ボーボーというガスバーナーの音と共に活気づいている。

気球に乗るのを最後の最後まで迷っていたのは、その高価さ故。これまでで最も高価なアクテビティあった。でも、一生に一度なら!と、最後は決心。乗った気球が浮き始めてから降りるまでワクワクは止まらず、一生に一度の経験を楽しみ、絶景を堪能した。気球搭乗中に日の出を見ることもできた。下の写真は結構高度が上がった時であるが、周りにも下にも本当に沢山の気球が飛んでいた。

気球を楽しんでからは一度宿に戻って、朝食を頂き、次はレッドツアーと呼ばれるカッパドキアの主な見どころを観光する現地ツアーに参加。これもゲットユアガイドで予約していた。主な行先は、ウチヒサール城、ラブバレー、ゼルヴェ野外博物館、妖精の煙突、アヴァノスの陶器製造直売所、等々で昼食付。ツアーではウチヒサール城は下から見るだけとわかっていたので、どうしても登頂したい我々は、昨日行って登ったのである。下2枚の写真は観光した場所のほんの一部。

下は確か「ラクダ岩」。

夕刻にはツアーも終了し、一旦宿に戻った。ツアー参加前にチェックアウトして荷物を預かってもらっていたが、ツアー後にシャワーをお借りできることになっていたので、早速シャワーを浴びて、荷造りした。今晩は夜行バスでパムッカレまでの移動なので、シャワーを浴びれたのは本当に助かった(宿予約時に確認していたが)。荷造り時に、同じ宿に宿泊していたアメリカ人といろいろお話し、今夜のお勧めのレストランを教えて頂いたのでそこに行くことにした。入口はこじんまりとしていて、知らないとなかなか入りにくい雰囲気であったが、中の空間も料理も想像以上に良かった。ここを教えて頂いたアメリカ人に感謝である。下はレストラン内(ここも洞窟レストラン)の写真と料理の一例。


バスは夜の9時頃出発で、まだ時間があったので、食事後辺りをブラブラと探索。すると、下写真のようなとても雰囲気の良い場所に出会った。これが何をしているのかはわからなかったが。

その後、宿に荷物を取りに行ってから、バス停まで10分ほど徒歩で移動。トルコ内のバスは全てObiletというアプリで予約しており、これが結構便利であった。こういうアプリがなければとても気楽に長距離バス利用はできなかったと思う。
4日目:Pamukkale
カッパドキアからの夜行バスがパムッカレの最寄りのデニズリという町のバスステーション(トルコではオトガルという)に到着したのは、朝のまだ暗い時間。5時ごろだったか?そこからパムッカレ行きの小型バスに乗り換えて、パムッカレに到着したが、まだ明るくなり始めたくらいの時間であった。バス停からパムッカレの宿までは徒歩5分程度。下写真は宿の前での写真である。ここでも早朝に気球が飛んでいるが、カッパドキアと比べると数はかなり少ない。

宿では取り敢えず荷物を預かってもらって、観光に行く予定であったが、丁度朝食の時間であった。我々の朝食は本来明日朝に頂く予定だったのだが、明日は結構早朝に出発のバスでボドルムまで移動の予定であり、朝食を頂けるかギリギリの時間だったので、明日の代わりに今日朝食を頂けるか交渉。すんなりOKを頂き、朝食をゆっくりと食べることができた。もし明日なら、この美味しそうな朝食も、掻き込むしかなかったので、非常に助かった。

今日は、宿から徒歩数分のパムッカレ観光だけなので、比較的のんびりできる。朝食後、早速観光へ。景色のいい木陰のベンチで昼寝をしたりしながら、いろいろ回った。下は、ヒエラポリス古代劇場。

下は遺跡内を歩いていたカメ。

下は、クレオパトラアンティークプール。ここはプールの底に古代遺跡の石柱などがあり、かつてクレオパトラも泳いだといわれるプールである。一時間以上水に浸かってのんびりしていた。

そして、下が、パムッカレ石灰華段丘。よく見る写真ではコバルトブルーの水が溜まっているが、今は水が枯れて水無状態。でも、太陽光線の当たり方と、見る場所を選べば、とても奇麗。ここも朝はこんなに美しくなかったが、夕方になると斜めからの光線で結構奇麗だった。

夕食は、近くのこじんまりとしたレストランへ行った。テーブルが5個くらい、オーナー一人で全て回しているようなレストランだったが、安くて美味しかった。
5日目:Bodrum
今日は早朝からボドルムまでバス移動である。デニズリのバス停までは、小型バスがまだ運航していない時間だったので、昨日予約しておいたタクシーで移動。そこからはバス1本でボドルムである。このバスでちょっとした事件があった。トルコでは日常茶飯事なのかもしれないが、私にとっては初めてだったので少し緊張した。途中で検問のようなものがあり、警察官が乗り込んで来て、全員の身分証明書で身分を確認していた。私はパスポートを見せて何事も無かったが、一人の男性といろいろバス内でやり取りの末、その人は連行されていった。やばい人だったのか?バスはその後、20分遅れ位で出発。そして一時間後くらいだろうか、道路わきに警察の詰め所みたいなものがあるところで、バスは再び停車した。今度は何事か、と考えていると、先ほど連行された人が戻ってきた。私の勝手な想像であるが、「その人は身分証明書を持っておらず連行されたが、その後の確認作業で問題無いことがわかり、パトカーでバスを追い抜いてこの詰め所まで送ってもらい、再びこのバスに乗ることができた。」ような気がする。あくまで勝手な想像であるが。でも日本ではなかなかあり得ない事件に出くわし、新鮮であると共に、日本との違いを感じるバス乗車であった。
ボドルムまでバスで来るといっても、パムッカレと同様に長距離バスはボドルム郊外のオトガルまでしか来ないので、ボドルム中心部に行くには小型バスに乗り換える必要がある。小型バスに乗り換え、終点から徒歩10分程度で本日の宿に到着。午後2時ころだったが、チェックインして部屋まで入ることができた。荷物を置いて早速ボドルム観光へ。海は本当に奇麗で、もう10月だがまだ泳いでいる人もいる。確かに天気もよく海に入りたい気分にもなったが、そういう準備はできていなかったので、膝下までだけ入ってそれ以上は我慢した。

浜辺の店でドリンクを頂きながら、のんびりとエーゲ海の雰囲気を満喫した。沖合には多くのヨットがアンカリングしている。こんなところでセーリングしてみたいものだ。

海だけでなく、海辺の路地もギリシャの島々(行ったことないが)のような下記のような感じ。トルコってこういうところもあるのである。

海辺の雰囲気を満喫した後は、聖ペテロ城を観光(下写真)。

その後、街の中心部へ戻りレストランで夕食。今日は天気も良く心地よいので、路地のテーブルでディナーを頂いたが、下写真のような雰囲気のいい場所が多い(写真は少し早めでまだ明るい)。

順番が逆になったが、下写真は夕食前に宿に戻った時の写真。夕日に映える海辺と街並みが美しく、また来たくなるホントにいい所だ。

6日目:Ephesus遺跡
本日は、朝はゆっくりして昼前のバスでエフェソス遺跡へ移動。ここも同様、遺跡近くのセルチュクのオトガルまで長距離バスで移動し、そこでスーツケース等は預けて、小型バスで遺跡に向かった。この日の長距離バスでは、20歳くらいのトルコ人の青年が、何故か日本人の私に英語で喋りかけてきた。私の下手な英語の対応で申し訳なかったが、彼は英語勉強中とのことで、私と同じくらいの英語力か? 少なくとも30分以上バス内で会話していた。トルコという地域は、イスラエルやウクライナにも近く、不安定な地域でもあり、イスラエルやウクライナの戦争や過去の経緯なども議題になりかけたが、こういう英語はなかなか難しく、長続きはしなかった。しかし安全に関する感覚は明らかに日本人ののんびりした感覚とは違った気がする。
下4枚の写真は、エフェソス遺跡、凄いところなんだが、こういう景色も見慣れてきた、少しずつ感動が薄れてきている。




遺跡見学後は、また小型バスでセルチュクまで戻って、少し散策のあとゆっくりと夕食(下写真)。

ゆっくりしたのは、今夜は長距離夜行バスでイスタンブールまで移動で、バスの時間待ちを兼ねていたためである。ホントはシャワーでも浴びれれば良いのだが、それはここではあきらめた。バスは夜の9時くらいだったか?ほぼ定刻にやってきて無事乗車。後は眠るだけである。
7日目:Istanbul
翌朝はもうイスタンブール。オトガルから電車に乗って本日のホテル近くまで行き、徒歩5分程度でホテルに到着。早速荷物を預けて観光に出発した。今日は主に旧市街を観光の予定である。まず最初に徒歩20分くらいでアヤソフィアへ。

内部の見学は、1Fには行けず、2Fから見るのみ。

次にトプカプ宮殿へ。ここは非常に広く、大きな博物館という感じでもあった。

次はブルーモスク(スルタンアフメトモスク)。

そして、地下宮殿(昔の地下貯水槽)。

どれも歴史を感じる凄い建造物で圧倒されるが、でも慣れてきてしまっている。今日は景色のいい屋上レストランで夕食を頂いてから、ホテルに戻った。
8日目:Istanbul
本当なら、同じ宿に2泊が便利なのであるが、徒歩5分程度で行けて、ポイントを使って宿泊できる名門ホテルということで、朝食後に移動。下記がイスタンブール2泊目のホテル、オリエントバンクホテルである。映画007の舞台としても使われたらしい。新しくはないが、重厚感のある素敵なホテルである。

ここで荷物を預け、観光に出発した。今日は主にボスポラス海峡クルーズと新市街である。まずはホテル近くのいくつかのモスクやエジプシャンバザールを見学後、ガラタ橋ふもとのクルーズ船乗り場へ行ってチケットを購入。あまり待たずに船がやってきたので、船に乗りこみ、クルーズ船の左側シートに陣取った。というのは、クルーズ船はボスポラス海峡を時計回りに回るので、左側の方が景色を楽しめるからである。天気も良く、ヨーロッパとアジアを分けるこの海峡の景色を十分楽しむことができた。

クルーズを楽しんだ後は、ガラタ橋を渡って新市街へ。下写真はクルーズ船から撮ったガラタ橋である。

新市街は思っていたより急坂続きであった。が多くの観光客が元気に歩いている。下はガラタ塔。

イスティクラル通りを歩いたり、ノスタルジック・トラム(下写真)に載ったり、のんびりと楽しんだ。

新市街を楽しんだあとは、再びガラタ橋を渡ってホテルへ戻った。本日の夕食は、テイクアウトできるものを買い込んで、部屋で食べる予定だったので、少し暗くなってから再び外出。夕食は下写真の店で買ったのだが、思わず美しい夜景に出会った。

下はホテル近くのモスク。

そして下は、宿泊したホテルである。

9日目:別行動へ(バックパッカーと帰国)
今日はトルコ最終日である。フライトは午後なので、午前中はゆっくりできる。ホテルでの豪華な朝食の後、

ホテル最上階のテラスへ行った。夜に来ていれば夜景を楽しめたのだろうが、そこまで気が回っていなかった。しかし、朝は朝で、誰もいなく、のんびりと絶景を楽しむことができた。

この後、近くのエジプシャンバサールへ行ったり、近くでのんびりとしたあと、空港へ向けて出発。ホテルから10分ほど歩いた駅から、電車を乗り継いで空港まで行った。ここからは帰国とバックパッカーとしての旅行継続と、別行動である。私はギリシャへ飛びそこからエストニアまで主にバスで移動の一人旅。いろいろあったが思い出に残るトルコ旅行にすることができた。ギリシャ~エストニアは別途記載する。