カッターリグのタッキング

セーリング

私のヨットはカッターリグである。2枚のジブセールの呼び方はいろいろあるのかも知れないが、ここでは前側の大きいジブセールをヘッドセール、後ろ側の小さいジブセールをトライスルとする。

数年前から、カッターリグが気になっていたが、通常ヘッドセールとメインセールだけでセーリング時に、どのようにタッキングするのか気になっていた。ヘッドセールはインナーフォアステーに引っかかるはずだからだ。ジブファーラーで一度巻き取ってからタッキングするのだろうか? ずっと答えは見つけられずに、このヨットを購入してからも、舵を切るタイミング、風上側ジブシートをリリースするタイミング、風下側ジブシートを引くタイミング、いろいろやってみたが、なかなかスムーズにできず、5回に1回くらいは、インナーフォアステーまで移動して、引っかかりを手で外していた。

しかし、風が弱く下写真のように全てのセールを出してセーリングしたときに、特に何も考えずにタッキングすると、比較的スムーズにタッキングできたのである。これまで風が弱いときには比較的引っかかりやすかったのに、である。でも少し写真を見て考えれば当たり前のことだが、トライスルが展開されていることによって平面ができ、タッキング時にその平面にヘッドセールが乗ることで、今までのようにインナーフォアステーにヘッドセールが巻き付かなくなったので、スムーズにタッキングできたことがわかった。次回のセーリングでも試してみたが、やはりスムーズにタッキングできる。考えれば当たり前のことだが、今まで私は気付かなかった。カッターリグをお持ちの方にとっては当たり前のことなのかも知れないが。ということで、今後は、少し小さめでもいいので、常にトライスルを展開して、セーリングしようかと思う。トライスルを展開する手数と、タッキング時の手数とどっちが大変なのか。タッキング回数にもよると思うが、少なくとも従来より楽にタッキングする方法を見つけることができて良かった。

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