回転計は問題なく作動しているが、アワーメーターが表示していない。これは購入した時からで、前オーナーからも聞いていた。アワーメータが表示していなくても、あまり問題は感じることはなく、いずれ直そうとは思っていたが、ずっと放置していた。が、先日、私も参加させて頂いているFacebookの「ヨット遊びしようぜ」というところで、安価なタコメータを使っている方の情報を知った。アマゾンで「タコメータ」を検索すると、非常に多くの製品が出てくるが、どれなら取り付けることができ、そして正しく機能するのか全く自信が持てない。そんな中で、実際にそう苦労することもなく取り付けて正常に作動しているタコメータが「ヨット遊びしようぜ」によりわかったことは、非常に大きな情報であった。下記は私のヨットの操作盤(交換前タコメータ付き)の写真である。

早速アマゾンでタコメータを発注した。発注したものは下記である。

タコメータを入手後は、交換作業である。下記写真は現状タコメータを裏側から見た状態である。周りにあまり余裕スペースは無い。まずは4か所のネジ(星形)を外して、タコメータを取り外した。配線は、最初に白いコネクタごとタコメータから外し、その後ターミナル毎にひっかかりを小さいマイナスドライバーで押し付けると引き抜くことができる。

下記は配線を外した後の古いタコメータ。尚、写真でわかるようにタコメータの組み付けも星形のネジで行われており、このドライバーがないと、タコメータを船体から外すこともできない。

古いタコメータ側面には下記のシールが貼られており、このタコメータは10.29pulse/revであることがわかる。但し、私のエンジン3YM30は、正しくは11.16pulse/revらしい(ヤンマーに確認した結果)ので、新しいタコメータでは11.2に設定した。

下写真が新しいタコメータにターミナルを仮付けしたところ。同じターミナルがそのまま使えて助かる。この状態でパルス数の設定と作動確認を実施した。

一番大変だった作業は、タコメータの外径がΦ85mmに対して、旧タコメータは少し小さく、取付穴が約Φ83mm程度だったので、穴の拡大作業を実施したこと。電動ドリルと手作業用やすりを用いて穴を拡大(下記写真は拡大作業中のもの)。

新しいタコメータは、複数のネジで取り付けるのでなく、リング状のネジ部品1個を裏側から取り付けるだけなので、取り付けは簡単であった。そして取り付け後エンジン始動してみたのであるが、タコメータが作動しない。いろいろやってみると、エンジン回転数約1200rpm以上は正常に作動して回転数を表示するが、それ以下では不安定であり、ほぼ作動しない。仮付け状態での作動チェック時には奇跡的に作動していたようだ。残念ながら不良品のようだ。早速これは返品処理して、同じものを発注した(アマゾンでは、交換処理するより、返品&再発注が速い場合がある)。同じものを発注したのは、ターミナルもそのまま使えて、干渉せずに取り付くことも確認できているため。そして、再購入品の作動確認してみたが、また同じ現象である。ロット不良なのかもしれない。ということで、次はアマゾンの他社(他の商社?)で販売されている同じ製品を購入。今度は中国からの発送で入手までに10日ほどかかったが、これは別ロットで不良ではないだろうと期待してのアクションである(因みに価格は約3700円程度で前回より安い)。しかし残念ながらまた同じ現象。商社によって、アマゾンの取り扱いが異なるようで、今度は返品の仕組みが違ったが、恐らく同じようなクレームが沢山発生しているのか、2~3回のやり取りですんなり返金してもらえた。尚、返品は不要でこちらで処分してくれとのこと。制御盤の穴を少し拡大(Φ83→Φ85)してしまったので、元々のタコメータは少し隙間はできるが、取り付けることはできる。なので、暫くは元のタコメータを使用し、暫くしてからまた同じ製品を発注してみようと思う。

