アンカリングテスト

ヨット

以前の26フィートヨットでは、ウインドラスは無く、アンカリングをやってみたのは一度だけ。ほぼ無風であった。このヨットになってから、アンカーロープを整備し(ウインドラスとスプライス | Exciting Life Beyond the Turning Point)、ウインドラススイッチを整備(ウィンドラスフットスイッチの交換 | Exciting Life Beyond the Turning Point)していたので、実際にアンカリングをやってみることにした。

投錨

風は6m/s程度(風速計が壊れているので感覚)、水深約10m、海底は砂と泥、セーリング後、マリーナに戻る前に、セールを下したあと、マリーナ近くでテストしてみることとした。現時点はウインドラススイッチはバウのフットスイッチのみ、アンカーチェーンは、チェーン約5m、ロープ約45mである。以前のヨットとは異なり、ウインドラスがあるので、楽勝と思っていたが、そうでもなく、やってみて初めて気付いたこともある。投錨して、適度な長さまでロープを繰り出すのは問題なかったが、ロープをバウのクリートに固定しようとして、困った。アンカリングには全く問題ない程度の風ではあるが、それでも風によってロープにテンションがかかり、人力ではロープを引いてクリートに掛けることができないのである。この状況は全く想定していなかった。暫く悪戦苦闘して、風が弱まった瞬間に、なんとかクリートすることができたが、もう少し風が強いとシングルハンドではどうにもできなさそうなので、対策を考えることが必要である。

揚錨

ヨットの位置はGPSで確認しながら、暫く様子見。動く気配はなく、アンカリングはできていそうだった。確認後は揚錨である。オーパイでヨットを風上側に向け、エンジンを微速前進にしてからバウへ移動。前進に合わせて、ウインドラスを使って少しずつ揚錨していった。ただ、前進速度と揚錨速度を一致させるのは、初めてやってみると難しく、揚錨よりも前進が早く、アンカーロープが下後方に移動した。よほどスクリュに巻き込むことは無いだろうとは思いながらも、少し心配しながら、揚錨を続け、無事アンカーを上げきることができた。但し、最後に、チェーンとアンカーの接続具で少しねじれた状態となり、これをゆすって正しい位置に戻すのに苦労した。これも対策が必要か?

改善案

投錨時の課題は、初めて気付いたが大きな問題である。テスト上記テスト直後は、いろいろ考えた結果、全てチェーンにしてスナバーで固定するようにしようと考えてた。これなら一人でも比較的簡単にできそうである。ただ、後日ヨット仲間に相談すると、「エンジンで前進してテンション緩めてクリートすればいい。オールチェーンはとても重くなるのでお勧めではない。まずは何回もいろいろな状況で練習してみれば?」とアドバイスを頂いた。確かにそうである。一回やってみたくらいでは、ほんの一部しか見えていないのであろう。何回かいろいろな状況で練習してみようと思う。揚錨時の課題は、接続具の様子をもう少しよく見て考えようと思う。これも何回か練習してみれば、もっといろいろなことが見えてくるだろう。やってみて初めて気付くことも多いし、まだまだ勉強が必要である。

2回目のテスト

2回目のテスト前に改善を加えた。まず、接続具は可動部が少しざらざらしていたので磨いて滑らかに動きやすくした。また、クラウンの穴に抜錨しやすくするための追加のロープ(約10m)も取り付けてみた。追加ロープはアンカーに絡みにくいように、黄色の浮きを付けて、常にアンカーより上部に位置するようにした(下写真)。

2回目のテストは、風速2m/s程度の落ち着いた状況だった。水深は約5m。投錨を始め、追加ロープが海に引き込まれる直前にロープ端部をアンカーロープにローリング・ヒッチで結び付けた。

そのまま投錨を続け、ある程度ロープを出してからロープをクリートに取り付けた。本日は風が弱く、エンジンの力を借りずともクリートに取り付けることができた。

その後エンジン後進で走錨しないことを確認。アンカーアプリ(GPSで設定域を出ると警告が出る)も設定した。ただ本来は投錨位置で設定するのだが、そのタイミングは忙しく忘れていたので、落ち着いてからであった。この日は穏やかだったので、そのままスパゲッティを茹でて昼食。昼食後に、エンジン再始動し、微速前進で揚錨。ただ、前進速度と揚錨速度を合わせるのはシングルでは難しい。揚錨の最後は、接続具を磨いたのが良かったのか、アンカーの向きが変になることもなく、揚錨を完了できた。2回目は穏やかな環境だったので良かったが、いざという時のためには、もう少し厳しい状況でも練習が必要に感じる。

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