スターンアンカーの準備を一旦終え、次は槍付け練習である。いきなり岸壁に行くのは無謀だと考え、まずはマリーナ内(水深5m程度)の浮き桟橋(ビジター桟橋)でチャレンジしてみることとした。もしかしたらマリーナ内はアンカリング禁止だったかもしれないが、ほとんど往来の無い平日だったのでそこは大目に見て頂けると助かる。やってみて初めて分かるのだが、まずは桟橋までの距離がわからない。最初は桟橋から艇長の4倍程度の位置にアンカーを落としたつもりだったが、ロープを繰り出しながらヨットを前方に進めていってもなかなか桟橋に到着しない。結局ロープが足りなくなってやり直すこととなった。スターンにはウインドラスは無いので人力での引き上げになるが、これも初めてやってみるとわかるのだが、スターンパルピットなど邪魔物があって結構大変な作業である。ただ、アルミ製のフォートレスアンカーは比較的軽く、最後のアンカー引き上げ時にはこれがメリットになる(泥に刺さったアンカーを抜くときが最も力が必要だった)。
一旦引き上げたアンカーを、今度はより桟橋に近い位置で投錨した。今度はロープ長さは足りそうである。ただ、この日は右前方より約3~4m/s程度の風があり、もたもたと作業している間に風下側に流されてしまった。エンジンを使って風上側に戻ろうとしたが、こういう場合のコントロールも慣れていないとよくわからず、結局戻れなかったため諦めて再びアンカーを引き上げた。
3回目は、最初からエンジンと舵でのコントロールを意識して、投錨後少し風上側に向かって進んだ。やっとなんとかなりそうである。まずは少し風上側へ斜めに槍付けした状態(下写真)であるが、これが私にとっての初めての槍付け?である。

この後、アンカーロープに錘をぶら下げ、少し調整したのが下記状態。尚、最終的には双綱を使うつもりであるが、今回は初めてだったのでまずは作業をシンプルにしたいと考え、双綱は使っていない。これでもまだ桟橋に対して少し斜めである。

下写真のように舫を1本追加するとほぼ桟橋に対して垂直にはなったが、普通はこんなことはしないのであろう。この状態でもまだ投錨位置より風上側にバウを接岸している状態なので、正しくはバウの位置を少し風下側に移動すれば下写真のような追加舫を使わなくてもほぼ桟橋に対して垂直になるような気はしたが、この桟橋では下写真のように風下側には桟橋の杭があり、バウアンカー等をぶつけてしまいそうなので、今回は風下への移動はやめておいた。

取り敢えず初めての槍付け練習。難しさと感覚が少しわかった気がする。しかし色々な方向から風が吹いたときにどうなるのか、風がもっと強いときにどうなるのか、浮き桟橋でなく岸壁だとどうなるのか、まだまだ分からないことが多く、まずはいろいろな風に対する練習をもう少しマリーナ内でやってみたいと思う。まだまだ不安だらけだ。
