初めてのマストトップ作業

ヨット整備

以前初めてマストトップまで登頂したときに、ウインドトランスデューサーの交換が必要なこととマストトップでの作業には工夫が必要なことを記載した(マストトップまで登頂 | Exciting Life Beyond the Turning Point)。必要な工夫とは、自分で設定した道具を使った私のマストへの登り方では、顔がマストトップに並ぶ辺りまでは登れるが、マストトップでの作業には少なくとも上半身をマストトップより高い位置まで上げないと作業が難しそうで、それをどう実現するかということ。これについて今回は下記のような工夫でチャレンジしてみた。

尚、私のヨットには前オーナーが残してくれたボースンチェアがあるし、これを使って誰かに引き上げて貰えれば、胸の辺りまではマストトップより高い位置に上げることができそうな気もするが、基本可能な限り一人で作業できるようになっておきたいので、今回はボースンチェアは使わずに一人でできるを工夫してみた。

下写真は私が使っているマスト登攀道具である。緑のロープがメインハリヤードと思ってもらえばいい。アッセンダーを片手で持ち、もう一方の手はアッセンダー下の滑車から下に伸びるメインハリヤード(緑ロープ)を持って、両手で自分の体(W/クライミングハーネス)を引き上げると共に、オレンジロープ最下部の輪に通した片足(靴の部分)の膝を延ばすことでも自分の体を持ち上げる。そして上がった状態の体をグリグリ(PETZL)でメインハリヤードにぶら下げて、アッセンダーを上方にスライドさせて、また同じ作業を繰り返すのである。予備系は不測の事態に備えて、スピンハリヤード(私のヨットにはスピネーカーは無いがハリヤードだけはセットされている)を使って万が一の際にも落下しないようにするためのものである。

今回行った工夫は、作業時にクライミングハーネス(上写真の青色のもの)に腰掛けた状態ではなく、ロープの輪に立ち上がった状態で作業しようとしたことである。登攀時には上写真右下のオレンジロープの輪に右足を掛けて登るのであるが、この輪はアッセンダーからぶら下がっており、アッセンダーを最上部(取り外すための隙間は必要)まで移動させた後はこの輪を上方へ上げることはできない。そこでアッセンダーとオレンジの輪の中間あたりにフックを取り付け、このフックを(自分はクライミングハーネスにぶら下がった状態で)持ち上げてをアッセンダー等の上部に引っ掛けることで右足の位置をより上方へ持っていこうとした。更に左足については、普段ライフジャケットに取り付けている携帯梯子(下写真、落水に備えて | Exciting Life Beyond the Turning Point)の金具部をアッセンダー等の上部に引っ掛けて適当な梯子の輪に左足を入れることで、両足で立って作業をしようと考えた。

これらの準備をして今回はマストトップまで登り、実際にやってみると予定通りクライミングハーネスに体重を預けなくても両足で立つことができた。但し両足の土台(ロープの輪)共に固定されてる訳ではないので、片腕でマストを持って自分の態勢を安定させる必要があり、何とか作業はできるが、両手が自由に使える状態ではない。マストトップでこの状態を写真に撮る余裕は無く撮影を忘れていたので、ここでは文字だけでの説明になってしまったが、なんとなく理解頂けるであろうか?簡単な作業ならこれでできるが、時間が掛かったり、複雑な作業は難しいと思う。そういう場合はやはりボースンチェアで誰かに引き上げて貰うしか無いかもしれない。でも今これを書いていて思ったのだが、立ち上がった後、負荷のかかっていないクライミングハーネスをギリギリまでアッセンダーに近づけて吊り下げることができれば、もしかして座って作業ができるのか?今回作業時にはここまで思いつかなかったし、どうなっていたかも記憶に無い。次回登る機会があれば確認してみたいと思う。

尚、今回行った作業はウインドトランスデューサーの交換のみで、これは別途記載予定。

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