船体両舷とスターンに貼られている船名ステッカー。購入して約2か月だが、ヨットを上架しないと貼替えできないので、そのままであった。
ステッカー準備
私のヨットはティラー仕様であるが、なんだかラダーにガタがあって気になる。周りの人にもいろいろ聞いてみたが、恐らくブッシュが摩耗してシャフトとのクリアランスが大きくなり、ガタが発生しているのであろう、とのこと。感じる違和感はこの説明で納得できた。詳細は上架しないと確認できないし修理もできないので、上架→確認→修理を進めることとした。ラダー修理については別途記載するが、このときにステッカー張替えもしようと考えて準備開始。まずは古いステッカーの剝がし方。周りで聞いてみると、ドライヤー等であたためて根気よく剥がすとのこと。ネットで調べてもこの方法の記載在り。もう少し調べると、電動ドライバーでゴムの円盤(例えば下記写真)を回して剥がすような剥がし方も在り。

なんとなくこれがよさそうな気がしてこの方法で進めることとして購入。次にステッカー製作。以前も利用して結構感触が良かった「ステッカー屋」を利用。文字のデザインとアクセントにしたいピンポイントのマークのデザインを自分で作成し、このデータを添付して製作依頼。前回の26フィートヨットの時は、実際張り付けてみると意外に小さく感じたのと(価格優先で小さくしてしまった)、国際的な船名ルールでは文字の大きさが10cm角以上(これが必要になるかどうかは別として)との記載をネットで見つけたので、今回は11cm程度の文字の大きさで発注。下記は完成した船名ステッカー。

ステッカー剥がし
ラダー修理のための上架日程が2月下旬に決まった。結果的にこれが今冬最強寒波来襲と重なった。でも仕方ない。まずは古い船名ステッカー剥がし。そもそも船名ステッカー剥がしを自分でやるのは初めてでどれくらい大変かわからなかったが、作業開始。非常に気温も低かったので、ドライヤーで温めてもすぐ冷えるだろうと思い、ゴムで剥がす方法一択で作業。最終的にすべて無事剥がすことができたが、気付いたことがいくつかある。
- 結構コツが必要:電動ドライバーの速度や、ゴムを当てる角度や押し付け力等。頑張れば剝がれるのであるが、いかに楽に剥がせるかは、コツの習得に大きく左右される。
- バッテリー使用量:コツとも関係があるが、結構電動ドライバーのバッテリーを消費する。3つある船名ステッカーを剥がすのに最初の1個でバッテリー1個を使い切ってしまった。そんなに電力必要と思ってなかったのでバッテリーを1個しか持ってきておらず、続きは翌日となったが、翌日はコツも掴めて、バッテリー1個でほぼ船名ステッカー2個を剥がすことができた。
- ゴムの消耗:これもコツと関係あるが、思った以上にゴムを消耗(円盤外径がどんどん小さくなる)。慌てて追加発注したが、コツも掴めてきて最終的にはゴム1個でも少し余りが残った。
- 剥がれ方:最初はFRPを傷つけない程度にコンパウンドのように摩耗して削っていくのかと思っていたが、実際にはゴムの摩擦力&熱でステッカーを引きずって剥がしていく感じ。多分暖かい時の方が楽に剥がせるような気がする。
ステッカー貼り付け
剥がした後は結構綺麗であるが、ゴム粉とかも付着しているので、水拭きして乾燥。そこまでは良かったが実際の貼り付けは苦労した。貼り方については、ステッカーを購入した「ステッカー屋」のホームページに詳しく記載されているのであるが、昔(6年前、しかも夏)もやったことあるので、覚えてはいなかったがあまり気にしていなかった。実際貼り付け前日に読んでみると、「気温10℃以下の日は、ドライヤーで貼り付け対象を温めて下さい」とかの記載があり、寒い日には結構大変そうである。また今回は大きめのステッカーを製作。横幅70cm程度もあるので、風が強いと大変そうである。しかし、今回ラダー修理のために上架しているのは数日だけなので、この最強寒波の中で貼り付けしなければ、次の上架はいつになるかわからない(お金を掛ければいつでもできるが、、、)。天気予報&風予報とも睨めっこしたが、結局数日間は寒波は去りそうもないので、決行することとした。当日の最高気温は5℃、風速は時折10m/s以上の強風、時折小雪が舞う天候であった。幸い上架場所に電源コンセントはあるので、ドライヤーで温めることはできた。手順に従って進める。一番大変だったのは、裏紙を剥がして、船体にステッカーを貼り付ける時。ブローが吹かないことを祈りつつ(これは祈る以外どうしようもない)、慎重丁寧かつ急いで進め、ドライヤーも適宜使って温めながら、無事貼り終わることができた。裏紙を剥がしたタイミングでブローに吹かれてヒヤッとした瞬間もあったが。完成の状態が下記写真。スターンのステッカーは、ステッカーの位置調整時に、将来もしかしたが取り付けるかもしれないウィンドベーンのことを思い出した。ウィンドベーンの構造も明確には覚えてなかったが、一応取付位置には掛からないようにステッカー位置を決めた(つもり)。結果的にはうまく貼り付け作業ができたと思う。唯一の反省点(というほどでもないが)は、文字の中を白抜きにしたこと。近くで見る限り美しい(個人的主観)のだが、遠くから見ると文字の認識がし難い。遠くから認識してもらう必要性がどの程度あるかはわからないが、文字は中抜きしない方が良かったかな?

