ノルウェー@2024.5

ずっと行きたかったノルウェー。今回は妻と二人旅である。過去、特典航空券を確保したが一部のフライトが変更され、日程再組できず、キャンセルになったこともあった。今回は退職直前の有給休暇の消化も兼ねて、やっと行くことができた。今回も特典航空券、レンタカー、BOOKING.COMのパターンである。

初日:日本~コペンハーゲン

下の写真は羽田でも成田でもなく、上海である。特典航空券といっても、燃料サーチャージは別途支払いが必要で、これが欧州往復だと一人10万円程度する場合が多い。が以前も書いたが、燃料サーチャージは航空会社によって全く異なり、SASは非常に安い。が、日本発のフライトは確保できなかったので、上海経由の夜行便(上海-コペンハーゲン間)となった。帰国便は忘れてしまったが、多分シンガポール航空(これもサーチャージが安い)だったと思う。上海では約8時間待ち。しかも一度中国への入出国が必要で、荷物も一度受け取って預け直し。結構疲れた。24時間以内の乗継で入出国が必要になったのは初めてで、中国でも不要な場合が多いが、どういう場合に必要になるのかは、今だ理解できていない。

2日目:コペンハーゲン~ベルゲン~Norheimsund

早朝にコペンハーゲン到着後、コペンハーゲンからベルゲンまでのフライトは夕方なので、コペンハーゲン観光を楽しんだ。乗継のため、スーツケースは受け取る必要がないので楽である。まずは電車でカステレット要塞の近くまで行き、そこからは徒歩で半日楽しんだ。最初に行ったのは、少しさびれた感じではあったが、人魚姫像。

そこから、カステレット要塞を通り、ニューハウン方面に向かった。

天気は少しどんよりしていたが、空気は気持ちいい。

海沿いに出ると、目についたのは、マストが木製の絵になる帆船が多いことである。展示用ではなく、バリバリ現役のようだ。

下写真はニューハウン。ここでも古い帆船が多い。絵になる風景である。

ニューハウンの後は、賑やかなストロイエ通りでウィンドウショッピング。少し雨も降ったが、お洒落な北欧の高級陶器や家電を見て楽しんだ。そのままコペンハーゲン中央駅まで歩き、後は電車で空港へ行き、飛行機でベルゲンへ。

ベルゲンでは、これから1週間弱お世話になるレンタカー(トヨタカローラワゴンだった)を借り、この日は、ハダンゲルフィヨルド沿いのNorheimsundの宿まで移動した。結構遅い時間だったと思うが、5月下旬の北欧はなかなか暗くならず、宿近くのステインスダルス滝(下写真)を観光することができた。5月は雪解けで水量が多い場所が多い。この滝がそうだったかどうかはわからないが、結構な迫力であった。

下は滝の裏側を回り込んだところで撮った一枚。時間が遅いこともあり、他の観光客は誰もいなかった。

下はチェックイン後、宿泊したホテル前を散策したときのもの。写真データを見ると夜の21:20撮影となっていた。

3日目:Norheimsund~Flåm(フロム)

この日は宿で朝食後、フィヨルドを渡るフェリーの時間に合わせて宿を出発した。この日はまず、Låtefossen(滝)を目指した。あまり有名でないかもしれないが、写真を見たことがあって是非行ってみたかった。目的地に到着する前でも、ドライブしているとあちこちに凄い滝がある。下写真もそんな滝の1つである。

そして下写真が目指していたLåtefossen。言葉を失うほど圧巻の水量と迫力である。そして滝のすぐ近く(写真左の小屋の裏側)まで行くとその迫力がさらに凄い。雨は降っていなかったが、レインウェアを着てから見学に向かった。ノルウェー旅行中はこのあともいくつもの滝を見るが、迫力の点ではこの滝が一番であった。

時間を忘れて暫く堪能した後は、元来た道を戻った。下写真はハダンゲルフィヨルド最奥の町Oddaである。静かな趣のある町だった。

Oddaからは、ハダンゲルフィヨルド沿いを進み、Vøringfossen(滝)に向かう。ノルウェーは結構細い道もあり、すれ違いに苦労するが、運転も2日目になるとだんだんと慣れてきた。が、大失敗をしてしまった。Vøringfossenに向かう途中に、トンネル内のランナバウトがあり、そこでランナバウトの出口を間違って、意図せず、ハダンゲルフィヨルドに掛かる有料のハダンゲル橋を渡ってしまったのである。本来はVøringfossen観光後に渡る予定だったのだが。しかし、Vøringfossenに行くには戻らないといけない。戻るかどうか少し迷ったが、再度ハダンゲル橋を渡り、Vøringfossenに向かうこととした。この有料橋の往復で、1万円弱無駄にしてしまった。後で地図を見て気付いたが、行きたい絶対的な方向とランナバウトの出口(滝方向、橋方向)の位置関係が逆になっていたので、ランナバウト出口表示をよく見ずにランナバウトから出てしまい間違ったようである。出口は逆だが、トンネル内なので、2つの道路は山の内部で立体交差して正しい方向に向かっていた。もしかしたら同じような間違いをしている人も多いのかもしれない。

しかし結果的には、戻って良かった。下写真がVøringfossenだが、ここはここで絶景である。遊歩道も整備されており、1時間以上この景色を堪能した。

その後は3回目のハダンゲル橋を渡り、途中のスーパーで夕食と明日の朝食の買い出しをして、下写真の滝(Tvindefossen)などで休憩しながら、フロムへ向かった。

フロムではまだ時間もあったので、チェックイン前にソグネフィヨルドが良く見えるステーガスタイン展望台へ登った。道路は細く心配したが、あまり大きい車とすれ違いにもならず良かった。

4日目:Flåm(フロム)~Geiranger(ガイランゲル)

朝から天気は良い。下記は早朝の宿の写真。本当に美しい場所である。

まず最初に車が走行する道路トンネルにおいては世界最長であるラルダール・トンネル(24.51km)を通って、ボルグンド・スターヴ教会に向かった。バイキング時代の教会とのことで、重厚感があった。早朝だったためか?、教会内部や敷地内にも入ることはできなかったが、他の観光客はおらず、雰囲気を独り占めできた。

教会の後は、フェリーでフィヨルドを渡り、ガイランゲル方面へ進んだ。下写真は途中で立ち寄ったBøyabreen Glacierである。

下2枚の写真は途中のLoen近くのLovatnet湖畔の風景。とにかく特段目的地でなくても、素晴らしい景色の連続である。

下の写真は、Strynからフェリーを使わずにガイランゲルに向かう途中。トンネルとトンネルの間のパーキングからの景色である。

次のトンネルを抜けるとまた絶景である。ここにもパーキングスペースがあり、車が10台程度止まっていた。

この日はガイランゲルに行く前に、ガイランゲルが良く見えるDalsnibba Viewpointに行く予定にしていたので、結構標高が高い所までやってきた。出発前にはノルウェーの道路情報を何度も確認して、道路開通をチェックしていたが、何とか除雪開通が間に合った。下の写真はDalsnibbaへの有料道路入り口での写真。ここで想定外が発生。有料道路の機械が故障らしく、クレジットカードの受付ができず、ゲートが開かなかった。諦めて戻っていく車もいたが、景色もいいので暫く待っていると、何とかゲートは開くようになったらしく、「料金は終点にある施設で払ってください」と言われて、入ることができた。

下写真はDalsnibba Viewpointからの写真。今から下に見える曲がりくねった道路を下り、ガイランゲルに行く。写真奥にはガイランゲルフィヨルドまで奇麗に見ることができた。

下写真は、ガイランゲル間近のビューポイント。

フィヨルドのこんな奥までヨットで来ている人もいた。ヨットを見かけるとついつい写真を撮ってしまう。

この日はガイランゲル海沿いのテラスでの夕食。新鮮な魚介類が美味しかった。

夕食後、今夜の宿であるコテージへ。

5日目:Geiranger(ガイランゲル)~Ålesund(オーレスン)

下写真は朝のコテージでの寛ぎ風景。目の前はガイランゲルフィヨルドで、左奥がガイランゲルである。昨日買い込んだ食材で朝食を済ませ、出発した。

まずは道路を登って、Ørnesvingen Viewpointへ。下2枚はそこで撮った写真である。上写真左奥がガイランゲル。下写真は海側方向で、The Seven Sistersという7本の滝がかすかに見える。昨日通過したDalsnibba方面が雪で未開通の場合は、眼下のフィヨルドをフェリーで通過する予定だった。どちらも捨てがたいコースであるが、昨日の天気ならばDalsnibbaに行けて良かった。

この後は、ノルウェーのゴールデンルートと呼ばれているガイランゲルからオンダルスネスを結ぶ道を経由してオーレスンに向かいたいというのが予定であったが、この年はTrollstigenがまだ開通していなかった。日本出発前だけでなく、ノルウェー到着後も毎日道路情報を確認していたが、間に合わなかった。例年なら開通している時期だが、この年は積雪の負荷が高かったのか、落石危険個所の処置に時間がかかっているようであった。別ルートでオーレスンに向かうか、一番見たいTrollstigenまで行って景色を楽しみ、そこから逆戻りするか、当日朝まで迷っていたが、折角来たのでTrollstigenまで行くことにした。この日も天気はよく、結果的にはノルウェーで最高に景色に出会うことができた。季節も良かったのだと思う。冬は通れないし、夏になると雪は無い。ついつい写真が多くなってしまうが、本当に素晴らしい景色である。

下はTrollstigenのパーキングに駐車してからの遊歩道沿い。

そして下写真が遊歩道から覗き込んだTrollstigenである。雪は無いが、車両通行止めとなっていた。この道を下り、U字谷を写真奥に向かう予定だったが引き返さないといけない。しかし、想像を超える絶景であったので、そこを2回通るのも悪くはない。帰りも絶景を楽しみながらドライブした。

戻り途中での休憩での写真。車は我々が借りているカローラワゴンである。

絶景を十分堪能したあとは、オーレスンまで進んだ。オーレスンでは無料駐車場に駐車して町を散策。下はネットやガイドブックでよく見る光景であるが、それが目の前に広がっている。

ここにも絵になる帆船が係留されていた。

町の散策を楽しんだ後は、展望台まで車で上がった。幸いにも待つことなく駐車スペースに駐車でき、景色を楽しんだ。美しい街である。

宿は、オーレスンの町から少し離れた明日乗船予定のフェリー乗り場近くに予約していた。その宿が下写真。

6日目:Ålesund(オーレスン)~Lavik

この日は、オーレスンからベルゲンへ戻る行程の2/3程度を走り、Lavikというソグネフィヨルドを渡るフェリー乗り場までの移動である。まず宿の目の前のフェリー乗り場からフェリーで対岸で移動。下写真はその時の対向フェリーである。記憶が少し曖昧だが、フェリーは全て電気船だったと思う。そして車の乗り降りやその他の作業も早い。最後の車が乗りこんでから、フェリーが岸壁を離れるまで、速いときは1分程度であった。

主に移動の一日だが、あちこちに素晴らしい滝があるので、寄り道しながら移動した。

7日目:Lavik~ベルゲン

午前中にベルゲンまで移動し、荷物だけホテルに預けてからレンタカーを返却。その後、街へ散策に出かけた。下写真はベルゲン魚市場。色とりどりの新鮮な魚介類が並んでいる。

どれも非常に高価ではあったが、下写真の魚介類の詰まったパンを食べた。美味しい。

その後、ブリッゲンなど古い街並みを散策し、

少し早めの夕食を、Bryggeloftet Restaurantで楽しんだ。

8日目:ベルゲン~オスロ

ベルゲンで1泊した後、早朝フライトでオスロへ。ただ、宿から空港への電車で大失敗してしまった。無人駅で切符を買おうとしても、切符が出てこない。早朝なので我々以外には人もいない。うまく処置できてないと思い、何度かいろいろ考えてチャレンジしたが、出てこない。その内、電車がやってきたので、諦めてそのまま電車に乗った。電車に乗る直前に、券売機の細かい文字を読んでいると、「切符は発券されないが、クレジットカードに記録が残る」ようなことが書いてあったのだけは見たので、理解は追いついていなかったが、飛行機に遅れるわけにもいかず、電車に乗った。後でゆっくり調べてみると、「切符は発券されないが、クレジットカードに記録が残る」というのは正しく、もし検札の場合にはクレジットカードを提示すればいいらしい。そういうパターンは初めてだったので、気付くことができず、何枚かの切符代金を無駄にしてしまった。数日前に無駄にしてしまったハダンゲル橋通行料よりは安かったと思うが。

オスロでは空港近くのホテルを予約していたので、まず荷物を預け、その後オスロ観光へ。電車でオスロ中央駅まで行き、後は徒歩での観光である。ノルウェー王宮(下写真)や、

ヴィーゲラン彫刻公園(下写真)を観光した。

ヴィーゲラン彫刻公園で最も印象的だったのは、怒りん坊の像(下写真)である。左手が金色になっているのは、観光客が握手して写真を撮るからだそうだ。私も握手して写真を撮った。

少し歩き疲れたころに、いい感じのコーヒーショップで休憩。

住宅地の中にポツンとあって、建物沿いの木陰の一区画を区切って屋外席が設けられている。気候も良く本当に気持ち良かった。

下はオペラハウス。特徴的なので、これもよく写真では見たことがある。

オスロでの夕食も少しリッチに楽しんで、翌朝のフライトで帰国した。ノルウェーは今まで行った中で最も圧倒される景観に出会った国の1つであった。尚、レンタカー走行距離は、5日間で1470kmであった。

下はおまけであるが、オスロで見たトイレの表示。国によって男女の表現の仕方も異なり、面白いものである。

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