シングルの場合は、落水≒落命ではないかと思う。いくらハーネスで繋がっていても、ライフラインを超えてしまうと、水を被って息ができなくなったり、息ができても登れない。落水しないことに最大の注意と努力はするのだが、もし落水しても少しでも落命にならないようにどうすればいいか? ライフジャケット着用はその1つであろう。この課題は、以前の26フィートヨットに乗り始めたときからいろいろ考えていた。そして以前は、ライフジャケットに加えて常時ハーネスを着用し、ハーネスには8m程度のロープ(直径5mm程度、一端はハーネスに他端はライフジャケットに接続)を小さな袋に入れて装着していた。空想だけの世界ではあるが、ハーネスに繋がって落水してデッキに登れないとき、ハーネスとライフジャケットの接続部を外すことで8mのロープに繋がった状態(ジャックライン→ハーネス→8mロープ→ライフジャケット)でヨット後方まで流れていき、後方のラダーから登れる可能性を確保していたのである。実際経験したことのない空想だけであるが。尚、ヨット後方のラダーは下写真のように、水上からも届く位置のロープを引けば、ラダーを下せるようにしていた(下写真は今のヨットだが、以前のヨットも同様にしていた)。

上写真のロープ上端を上方から撮影した写真が下記。写真右側の白いロープを下に引くとスナップシャックルが開いてラダーが下に落ちてくるようになっている。もしラダーが自重で落ちない場合は、左の白いロープを引けば落ちる。

尚、これは桟橋係留時に桟橋から落水した場合にも、水上に上がる経路として役立つ。
今回のヨットは大きくなったので、落水場所によっては、以前の8mのロープではヨット後方まで流れてくることができないので、今は一旦取り外している。10m程度に伸ばして再度ライフジャケットに取り付けることを考えつつ、今回はその前に下写真の携帯梯子をライフジャケットに取り付けることとした。もし落水して登れないときに、ロープで繋がっているはずだとは言え、やはりハーネスを外すのは怖いと思う。それなら、その場で登れるに越したことはない。まあ、これでも水に揉まれる中でうまく足を掛けて登れるかどうかはわからないし、一度試してみるのも面倒なのでやってもいないが。お守りレベルかも知れないが、少しは安心感は上がる。

ちなみに上記写真はアマゾンの販売サイトからの転載である。購入価格は1461円だが、緊急時用としては十分使えそう。これを入れるウェストポーチもアマゾンで500円で購入。ライフジャケットに装着した状態が下記。

10mのロープはもう少し考えてみる。あまり沢山ライフジャケットに装着するのも大変なので。そして一生使う機会が無いことを祈っている。