アマチュア無線局
久しぶりのアマチュア無線である。私が大学生或いは働き出してすぐのころはまだ携帯電話もなく、仲間内ではアマチュア無線で連絡していたこともあったが、暫くして携帯電話が普及しだし、それ以降は全くアマチュア無線は使わなくなっていた。今回は前オーナーが使われていたICOMのIC-7000M（オールモード50W機）がそのまま使える状態で残っていたので、実際どのくらい使うかどうかわからないが、開局申請することとした。
開局電子申請
２５年１月に新しい電子申請の仕組みが始まったらしい。申請費用も割安だし便利そうなので、電子申請で申請することとした。まずは下記から、アカウント発行をする必要があるが、これで苦労した。
なんどやっても、マイナンバーカードによる本人確認でエラーが出る。これまでもマイナカードを使っていろいろなWEB上での処理はやっていたし、マイナカードの問い合わせ窓口に電話して状況説明したが、マイナカード側では問題がないとのこと。電子申請窓口にもメールしたり電話したりしたが、新システムが始まってすぐだったこともあったかもしれないが、いずれも反応が非常に鈍い。やっと会話できる状態になってもなかなか原因がわからなかった。いろいろな原因と対策の提案があり、いろいろやってみたが、なかなかうまくいかず、解決までに１０日程度かかった。私はＩＰＨＯＮＥを使っているのだが、最終的な対策は、ＯＮにしていたiCloudのプライベートリレーをＯＦＦにすることで解決できた。こういうことは詳しい人には当たり前のようにわかるのかもしれないが、私はあまり詳しくないし、開局申請窓口でも、新しいシステムが始まって間もなく、この原因でエラーになっていたのは私が最初の事例ということで、解決までに１０日ほどを要してしまった。アカウントが作成できたあとは、なんとか申請でき、申請が受理され、次は申請手数料の納付手続きができる段階まで来たが、納付はあとから実施する国際ＶＨＦ開局申請と一緒にやろうと思っている。
国際VHF＆レーダー
これまでもハンディ５Ｗ機での開局はしていたが、今回はヨットが変わるため新たに開局申請が必要。また前オーナーが使っていたＳＴＡＮＤＡＲＤのＧＸ１１００Ｊという25Ｗ固定機がそのまま使える状態であったため、こちらも併せて申請。さらにフルノのレーダーも使える状態で残っていたため、これも同時に申請することとした。ちなみにアンテナ類は下の写真のようにすべてスターンのアーチに取り付けられている。当初はどれが何のアンテナか全く理解していなかったが、いろいろ確認してやっと理解できた。写真の左から順に、国際ＶＨＦ、アマチュア無線144/430MHz用、レーダー、アマチュア無線21MHz用である。
開局電子申請
以前ハンディー機の申請をしたときも、何を書いているのかよく理解できずに申請した記憶があるが、今回はさらにレーダーが追加になったり、無線機が古いのでどういう申請書の書き方をすればいいかのWEB上での情報が少なく、申請書入力に苦労した。それでも所属マリーナ海岸局の手続きも済ませてこれも含めて申請書作成。ほんとにこれでいいのか自信はなかったが、システム上のエラーは出ない状態まで記載できたので、申請書を送付した。しかし、後から気づいたのだが、アマチュア無線の電子申請のときに記入した無線従事者の資格情報を記入していなかった。どこかに記入すべきだったのを見落としていたのか、あるいは記入が不要なのか？エラーが出ず、送付できたので、とりあえず様子見とする。不備があれば指摘が来るはずだと思うので。
そして数日後、指摘が来た。指摘は無線従事者の資格情報ではなく、レーダーが古いので現在のスプリアス規格に合致しておらず、新設許可できないとのこと。いろいろ調べてみると、更新はできるが新規開局はダメ。また私は勝手に「無線局は名義変更できない」と思い込んでいたが、実はできるらしいということもわかった。そこでヨットの前オーナーに連絡して確認すると、「既に無線局を廃止届済」とのことだったので、名義変更して更新申請する、ということは諦めざるを得ない。ということで、レーダー申請は無しにして修正申請した。尚、無線従事者の資格情報は最後に提出を求められ、免許状郵送のための封筒送付に同封して提出。
無線局免許状
数日後、アマチュア無線と国際VHFの無線局免許状が無事に同封して郵送されてきた。本来はアマチュア無線と国際VHFは担当が異なるので、別々の郵送になるそうであるが、今回は私の申請不備に関して電話でやりとりする機会もあり、その中で「郵送については一緒に送って頂けると嬉しい」と伝えると対応して頂けた。結構お役所仕事かという先入観を持っていたが、やりとり全般を通して、比較的丁寧親切に対応頂けたと感じる。
