オートパイロット2 ー予備としてのST2000+ー

ヨット整備

先日、レイマリンのEV-100ティラーを取り付けた(オートパイロット1 ー強化ー | Exciting Life Beyond the Turning Point)。しかし、オートパイロットは予備がないと不安だし、従来より使っていたST2000+はまだ使えるので、当面はST2000+を予備として使うことを考えていた。しかしながら、ST2000+と今回取り付けたEV-100ティラードライブは、長さが若干異なるので、どちらでも使えるようにするためには何らかの工夫が必要である。下図はレイマリンの取説から転載したEV-100ティラードライブの寸法であるが、B寸法の460mmはST2000+も同じだが、A寸法の620mmがST2000+では589mmとなっている。従って、ST2000+のA寸法を約30mm延長すればそのまま使うことができる(但し、電源コネクタ形状は異なるので、これはそれぞれのコネクタを使用)。

ロッドを延長する部品として、レイマリンでは、延長プッシュロッドというのを販売していて、30mmに一番近いものだと25mmのものが税抜き5900円で販売されているが、意外と高い。なんとか汎用部品で工夫できないかと、まずネジ規格を調べたが、特殊なネジなのだろうか、見つけることができなかった。ただ一番近いものが、管用テーパネジのR3/8であることがわかった。ピッチは同じ19であるが、レイマリンのネジより若干細い。なので、オネジ側(R3/8)はST2000+のロッドに組み付けることができ、少し緩いのはシールテープを巻けば実用レベルにすることができる。但し、メネジ側(Rc3/8)には、レイマリンのオネジは入らない。ので、ST2000+の先端の樹脂部品(下写真)は使えない。

ということまでわかったので、先端部品を作るしかない。最近は3Dプリンタなどで製作するというのも聞いたことがあるが、私は持ってないので、汎用品をいろいろ調べて、TEFENナイロン66ネジ接手というものを見つけた。この中からネジ規格や必要長さを考えて4部品をモノタロウで購入。その内1部品にΦ7mmのピン用穴を開け、シールテープを使って組付けた写真が下記である。約30mmの延長に成功。

実際にヨットに取り付けて使ってみた(下写真)が、全く問題なく使うことができた。

耐久性は少し心配だが、純正品も先端部品は樹脂であるし、このST2000+は予備の位置づけなので、問題ないだろう。

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