ウインドトランスデューサー交換とウインドベーンモード

ヨット整備

ウインドトランスデューサー交換

ウィンドトランスデューサーの風向計は機能していたが、風速計はこのヨット入手時から機能していなかった。前オーナーからもそれは聞いていた。ただ、昔の26フィートヨットにはウインドトランスデューサーは無く、風速計が無くてもそんなに不便はしていなかったのと、なかなかマストトップで作業するのは大変そうだったので、これまで手が付けられないでいた。しかし、オートパイロットのウインドベーンモードが正常に作動しなくなり(プロッター交換&AIS新設 | Exciting Life Beyond the Turning Pointの最下部)、その原因として「風速が測れないウインドトランスデューサーの可能性有」との疑いもあったので、今回ウインドトランスデューサーを交換することとしたのである。

ウインドトランスデューサーの設置説明書(下記、yellowship HPより)を見ると、ベース部品(ウインドトランスデューサーのが旧設計の場合はベースも交換必要とのことであったので、ドライバーや潤滑剤も準備してマストに登ることとした。

私にとって初めてのマストトップでの作業は、不安定で慣れないこともあり、まず下記写真の黒のテープを剥がすのに苦労した。保護テープの性能としては嬉しいのだが、結構しっかりと粘着しているのである。

黒テープを剥がして、ウインドトランスデューサーのネジを緩めてベースのメネジ部を確認するとスリットが見当たらず、「ということはこのベースは新設計なので、ベースを交換しなくていい。ラッキー。」と考え、ベースを交換せずにウインドトランスデューサーのみ交換した。新しいものも簡単に取り付けることができた。そしてマストを降りてから作動確認をすると、無事風向&風速が計測できることを確認できた。マストトップでの作業はやはり態勢を安定させるのも難しく大変ではあったし、黒テープを剥がすだけでも苦労したが、ベースを交換しなくて済んだので、トータルとしては覚悟していたよりも楽に終わらせることができた。

が、下に降りてから、設置説明書(下記、yellowship HPより)に記載のアーム(青い部品)の設置を忘れていたことに気付いた。でももう一度登る気力と元気は無い。どうしようかいろいろ考えていて、ふとマストトップで撮影した上記の写真を見てみると、アームを取り付ける穴がベースの側面に存在しないのである。購入したウインドトランスデューサーに付属していたが、取り替えなかったので手元にあるベースには、アームを取り付ける穴が開いている。そして、もう一度ベースの新旧設計の違いを確認するために設置説明書(上に添付のもの)を見ると、この説明書はベースを下から見た図になっていることに気付いた。でも私はベースを上から見てメネジ部スリットの有無を確認していた。何となく、元々設置されていたベースは取り替える必要がある旧設計であったような気もしてきたが確定はできなかった。今回マストに登る前は、一応ベースを交換する準備までしていたが、実際にマストトップでの作業をしてみて、結構細かくて複雑な作業でもあるベースの交換は困難そうにも感じていた。今後数か月以内にマストを倒してステーを全交換したいとも思っているし、今は正常に作動しているので、その時まではこのままかな、と思い悩んでいる。

ウインドトランスデューサー構造

下記写真が、昨年10月にマストトップまで登った際に撮影したウインドトランスデューサーの写真。すでに下部の風速計部分が下に下がりぶらぶら状態である。

下記写真は、今回マストトップから取り外したウインドトランスデューサーである。昨年10月にマストトップまで上がったときには、風速計に3枚の羽根が付いていたが、その後1枚が千切れて無くなっていた。

どうせ廃棄なので、興味で構造を確認しようと思い、分解してみた。まず下記は風向計部分である。内部には風向計とダイレクトに繋がった磁石(写真軸芯のシルバー部分)があり、この磁気の変化を直下に配置された電子基盤上のセンサーで検出しているような気がする。

下記写真は風速計部分で、電子基盤は上記写真の裏側である。風速計は内部の円盤とダイレクトに繋がっており、その円盤外周には90°毎に壁面がある部分と無い部分が交互に配置されている。

そしてこの壁面が下写真電子基盤の2つの突起部の間を通ることによって回転数を計測しているようである。

ウインドトランスデューサー取り外し時には、風速計部分は下に下がっていたので、恐らく壁面部分が常時電子基盤裏面の突起の間に入らないようになっており、風速が計測できなかったのであろう。考えてみればこの風速計部分は少しでも風があれば回っているので、ほぼ常時回っていて、軸を上方向に支えている部分が摩耗することで、徐々に下がってくるような気がする。とすると、有限寿命でそれは風環境によって異なり、10〜20年くらいで必ず交換が必要になるのかな、と思った。

ウインドベーンモード

ウインドベーンモード異常については、これまで風向のみ計測可能で風速が測れなかったウインドトランスデューサーを新しいものと交換することで、正常に作動するようになった。以前は風速が測れない状態でも作動しており、何が原因で正常作動しなくなったかは結局分からずのままである。正常作動しなくなった直前に行ったソフトのバージョンアップによって、風速が正常に測れないとウインドベーンモードが作動しないようになったのかも知れないが、「ソフトを古いものに戻すと重大な問題発生の可能性がある」との旨の記載がレイマリンのHPにあったので、ソフトを古いものに戻して確認することはしなかった。少しすっきりしない面もあるが、まあ正常に動くようになったのでこれで良しとしようと思う。

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