ポータブル冷凍冷蔵庫の設置

ヨット

私のヨットにはDOMETICの冷蔵庫が搭載されていた。最近まで使っていなかったが、電源系の強化も終わり、夏も近づくので試しにスイッチを入れてみた。しかし、コンプレッサーは元気よく回るのであるが、どうしても冷えない。購入時に前オーナーが「冷蔵庫は10年ほど前に調子悪くなって、修理した。」というようなことを言われていたのを思い出し、当時の状況を改めて聞いてみると、現在とほぼ同じで、「コンプレッサーは回るが冷えなくなったので、一式ウェストマリンから全く同じものを取り寄せ、載せ替えた。」とのことであった。さあどうするか?

冷蔵庫修理の断念

部品交換は自分でできたとしても、最後に冷媒ガスを注入することが自分ではできないので、業者にお願いしようと考えた。以前ラダーを修理して頂いたH社のIさんに確認すると、DOMETICの冷蔵庫は、大体10年でエバポレーター(下写真の冷蔵庫内の白い金属部分)が腐食してガスが抜けてダメになる!とのこと。まさに今、そして10年前に起こっている現象である。エバポレーターも探して頂いたが、最近の物価上昇もあり?今は非常に高価になっている。部品代だけでも10万円以上、そこに送料、ガス封入などの工賃入れれば、、、、、。ということで、今の冷蔵庫スペースは無駄になるが、物入れか何かに使うこととして、修理はあきらめた。

尚、下写真の元気に作動するコンプレッサーも不要になるが、当面はそのまま放置することとした。

ポータブル冷凍冷蔵庫の設置

修理を諦め、その代わりにポータブル冷蔵庫を使ってみることとした。アマゾンで探すと、本当に沢山の製品が売られている。名前をよく聞くのは、日本製のエンゲルとかであるが、それなりに高い。冷蔵庫という機会は、そんなに難しいものでもないので、今回は中国製の比較的安い冷蔵庫からえらぶこととした。メーカーによるのかもしれないが、最近は中国も本当によい品質の製品を作っているとも感じている。大きさは、まず設置が邪魔にならないように考え、下写真のエンジン後ろかつコックピット下のスペースに置けて、かつ蓋の開閉もできる大きさにすることにした。そうすると結果的にメーカー名もわからない中国製の20Lの冷凍冷蔵庫となった。約16000円。アマゾンの口コミ等がどれほど信じていいのかはわからないが、私の感覚でのバイアスもかけて、最終的に選定。

スイッチON

冷蔵庫が届いてから、予定の場所に設置して、12V電源を接続してスイッチオン。順調に冷えていく。常温の物を入れると温度の低下速度は遅くなるが、正常には作動しているようであった。12V280Ahのリチウムバッテリは100%充電状態であったので、冷蔵庫設置初日は設定温度を-20℃にして、スイッチを入れたまま帰宅した。

3日後

どれ位時間をかけて温度が下がったのかはわからないが、庫内温度はしっかり-20℃まで下がっている。下写真の冷蔵庫の表示は上下逆だが、-20℃。庫内に熱電対を入れて測定した温度は-21.6℃。

当たり前だが、庫内に入れていた水とお茶はカチコチになっていた(下写真)。尚、バッテリー容量は約60%まで下がっていた。間の2日間は、確か曇りと雨だったと思うが、ある程度はソーラーパネルで充電できているはずである。通常はこんなに設定温度を下げないので、消費電力も少なくなると思うが、どの程度の設定温度と天気なら、バッテリー容量が維持できるのか、今後様子を見たい。次は2℃設定で様子を見たい。

最後に、冷蔵庫を設置した板に滑り止めの木材を固定して一旦完了。

更に6日後

前回2℃に設定してから6日後の朝9時頃に行ってみたら、冷蔵庫は正常に作動。またバッテリーは100%であった。6日間の天気は晴れの日も雨の日もあったと思うが(前日は曇りだった)、2℃程度の設定なら、ソーラーパネルで足りているのであろう。

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