以前のヨットY26Cにはシートバッグが無かった。デッキを整理整頓するために欲しいと思ったことはあったが、買うとなるとそれなりの値段だし、そこまでして欲しいほどでもなかった。新しいヨットOB990には前オーナーが使っていた吸盤で固定するシートバッグが付いていたが(下写真、ピンボケですが)、吸盤は硬くなっていて、愛知への回航中に全ての吸盤が外れてしまった。大きなヨットとなると以前とは違いシートやハリヤードの数も多く、やっぱり欲しい。さあどうするか?

どうするか?
吸盤はとても固く復活しそうにない。ネット状生地のバッグも結構固くなっているが、これはまだ使えそう。なので何らかの方法で固定する方法を考えることとした。これがいいかどうかは別として、今の私の基本スタンスは、できるだけヨット本体に穴あけなどの加工はしないようにしたいと考えている。そして、シートバッグが取りついていた辺りには、これがどのように使われていたかはわからないが、小さいフックが残っていた(下写真)。

もしかしたら、吸盤方式にする前にはこのフックでシードバッグを固定していたのか?折角なので、このフックを利用してシートバッグを固定する方法をいろいろと思案してみた。そして最終的には、このフックに合わせた切り欠き部を付けたバー材にシートバッグをぶら下げ、バー材をこのフックに固定、かつバー材が浮き上がらないようにバー材の上側に浮き上がり防止用のゴムを張り付けるという方法にした。シートバッグは吸盤を取り外し、ハトメを打って紐を付けてぶら下げる予定。
ほぼ完成品
上記の構想で部品購入&加工を進めた。ほぼ完成品が下写真。2つの黒い部分が浮き上がり防止用のゴムで、これがないときはシートの取り出し時などに白いバー材が浮き上がることもあったが、このゴムで浮き上がりはなくなった。修理等でバックを外したいときには、ゴムは両面テープで貼ってあるだけなので、外せば良い。シートバッグの吊り下げは、写真ではタコ糸だが、これはそのうち切れそうなのでもう少し太いロープに変更予定。古いシートバッグであったが、これでまだまだ使えそうである。
